高齢者にとって、入浴は清潔を保つだけでなく、心身のリフレッシュにも繋がる大切な時間です。そのため、様々な介護の現場で入浴サービスに対応しています。

入浴サービスを提供している介護施設の種類は多岐にわたります。特別養護老人ホームや老人保健施設などの入所型の施設では、施設内に浴室を設置しており、介護職の介助のもと定期的な入浴サービスを提供しています。また、デイサービスなどの通所型の施設でも、入浴サービスを提供しているところが多いです。これらの施設では、利用者の状態に合わせて、一般浴槽、機械浴槽など様々なタイプの浴槽を用意しています。リハビリ特化型のデイサービスなどでは文字通り機能訓練を重点的に行うため、入浴サービスを行っていないところも珍しくありません。しかし、多くの入所系、在宅系の介護施設では入浴サービスを提供しています。

在宅系介護サービスの一つである訪問入浴では、入浴に特化したサービスが特徴です。訪問入浴サービスでは、介護職2名と看護師1名の3名体制のチームで利用者宅を訪問します。チームは専用の浴槽、お湯を温める機器、その他入浴に必要な機材を持参し、利用者の自宅で入浴介助を行います。専用の浴槽は折りたたみ式で持ち運びが可能であり、利用者の寝室など、入浴に適した場所で使用されます。介護職は利用者の身体を洗い、着替えを介助します。看護師は、利用者の健康状態を確認し、安全な入浴をサポートします。このように、訪問入浴サービスは、自宅で快適な入浴を希望する高齢者にとって、大変重要なサービスとなっているのです。